ある日突然、うちに来客がきた。
中学校は違うけど、同じ英語塾に通っていた齊藤くんだった。
なんせ、会うのは中学校以来だからもう30年以上も前の事になる。
久しぶりやね。憶えてる。
大概の人は忘れちゃうんだけど、憶えてる。笑
<しばし歓談>
あのさー。今度新しい施設作る予定なんだけどさぁ、、、。
ちょっと協力してくれる??
えっ、なんで俺なの??笑
知り合いにさ。おもしろいこと考える人がいるからって紹介されたらあなただったわけよ・・・。笑
で、ちょっと久しぶりに会ってみたくなったわけよ。
という縁がきっかけでこの物語ははじまりました。
どういう施設にしたかったのか
で、本題なんだけどさー。今デイサービスを作ろうと思っているんだけどさー。でもただデイサービスだけというわけでなく、碧南市の地域包括の事業所なども併設した施設になる予定じゃんね。
それであなたの出番なんよ。
そこに、もっと「人が集う要素」を取り入れたいんだよね。
ぼくらは福祉の仕事しかしてこなかったからそこからの枠を飛び出した発想ができないんだよね。
なるほど、じゃあもう少し詳細に聞くけど、
どんな人たちが集まる場所にしたいの?
ひとことで言うと「元気な高齢者」かな。
今のデイサービスは、ちょっと異変を感じた人たちが訪れる場所的な感じがあって、どうしても「施設に入る」という感覚になってしまうんだよね。
本当は異変を感じるもっと前にその兆候に気づけばもっと進行を遅らせたり、防止したりできると思うんだよね。
でも、元気な人ってわざわざデイサービスにくることはないし、そんな環境もない。
それで、その人たちは普段どこにいるの?
うーん。自宅でひっそりしているか。喫茶店でお茶してるかってとこかな??
言いかた悪いけど・・。たぶん時間を持て余していると思う。
喫茶店か・・。そういえば朝○○ダ珈琲行くといっぱいいるね。朝食替りに来て、集会所みたいに使っているよね。
いっそうのことカフェ併設にしたらいいじゃん。
うん。そう。それも考えてた。
パンを出す喫茶店スタイルのカフェじゃなく、ご飯と味噌汁が出てくる「お茶の間」的なカフェ。
和カフェ
うん。それいいね。
朝起きたら集まる「お茶の間」的な存在のカフェ
それで、その「お茶の間」で出会った「縁」が人と人の繋がりを生んで地域を活性化していく。
そんな場所になるといいな。
じゃあ、ネーミングは、「ご縁」だね。
結いの家 ご縁
うん。それいいね。
それでいこう!!
ってことで生まれたのが「結いの家 ご縁」のはじまりです。